15.イヌと影 The Dog and Refrection イヌが肉をくわえて、橋を渡っていた。 すると、水面に写る自分の影を見て、 どこかのイヌが もの凄く大きな肉をくわえているのだと思った。 彼は、自分の肉を放り出すと、大きな肉を目指して、烈火の如く躍り掛かった。 こうして、彼 はどちらの肉も失った。 彼が、水の中で奪おうとした肉は影であったし、 自分の肉は、流が運び去ってしまったからだ。 タウンゼント版イソップ寓話集より